悪性関節リウマチは日本独自の疾患概念で、すでに発症している関節リウマチに加えて免疫異常が強くみられ、血管炎などを併発する重篤な病気です。関節リウマチが進行したり、治療が不十分なことから発症する病気ではありません。
関節リウマチが30~40歳代の女性に多く発症するのと違って比較的高齢者に多く、男性に発症する割合が高い傾向もあります。
悪性関節リウマチは日本独自の疾患概念で、すでに発症している関節リウマチに加えて免疫異常が強くみられ、血管炎などを併発する重篤な病気です。関節リウマチが進行したり、治療が不十分なことから発症する病気ではありません。
関節リウマチが30~40歳代の女性に多く発症するのと違って比較的高齢者に多く、男性に発症する割合が高い傾向もあります。
関節リウマチの様々な症状に加えて38℃以上の発熱、体重減少、眼の充血や痛み、皮膚の潰瘍、爪の周りの細い血管の障害、皮下結節、筋力低下、間質性肺炎、肺に水が溜まる胸膜炎、心臓の血のめぐりが悪くなって起こる心筋梗塞、手足のしびれなどがみられます。
厚生労働省の研究班によって作成された診断基準に基づいて診断を行います。
様々な症状があることから、診断には他の疾患との鑑別診断が重要となるため、血液・尿、レントゲン検査以外にさらに詳しい検査を行うこともあります。
この病気は様々な症状がみられることから一つの診療科での治療は難しく、各専門領域によるチーム医療が重要となります。治療方法は、既存の疾患である関節リウマチの治療を基本として、病気の重症度に合わせて治療薬を追加していきます。特に、レミケードなどの生物学的製剤(バイオ製剤)によって症状の改善がみられます。
こういったバイオ製剤の登場と禁煙の普及によって、悪性関節リウマチは減少傾向にあることが最近の調査によって報告されています。