1987年にスイスのChamotとKahnらが提唱した疾患概念で、掌蹠膿疱症性関節炎と同じ疾患と思われることが多いですが、SAPHO症候群は名前の通り、重度のざ瘡(湿疹)に伴う関節炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎、膿疱性乾癬や尋常性乾癬に伴う骨関節炎などを含む症候群を言います。
また、この疾患の特徴的な症状であるSynovitis(滑膜炎), Acne(湿疹), Pustulosis(膿疱), Hyperostosis(骨化症), Osteomyelitis(骨髄炎)の頭文字をとってSAPHOと名付けられました。
原因は不明ですが、細菌の成分に対するアレルギーが関係しているのではないかと言われています。